雅楽の分類

振鉾

1. 国風歌舞(声楽)
 日本古来の歌謡によって、平安期に成立完成された声楽を主とした歌舞。

 
 歌舞曲
   @ 久米舞:くめうた
     (久米舞の歌、参入音声、揚拍子、伊麻波予、退出音声、饗宴用)
   A 東遊歌:あずまあそびのうた
     (東遊舞の歌、一二歌、駿河歌、求子歌、大比礼歌、神祭用)
   B 倭歌:やまとうた
     (倭舞の歌、神祭用)
   C 大歌:おほうた
     (五節舞の歌、参入音声、大歌、饗宴用)
   D 田歌:たうた
     (田歌の歌、破、急、饗宴用)

 
 ・歌 曲
   @ 神楽歌:かぐらうた
     (庭火の曲以下十四曲、神祭用、但各揚拍子曲には人長の舞あり)
   A 大直日歌:おほなほびのうた
     (鎮魂祭祝歌、神祭用)
   B 誄歌:るいか
     (序(二段)、破、急(四段)、葬祭用)


2. 歌物(声楽と器楽の結合)
 平安期に日本で作られた声楽曲。和歌や漢詩に雅楽風の旋律をつけたもの。   
   @ 催馬楽:さいばら
     (双調宮四曲、平調宮二曲、笙、篳篥、龍笛、琵琶、筝の付け物
      あり、公演用)
   A 朗 詠:ろうえい
     (十五曲、笙、篳篥、龍笛、琵琶、筝の付け物あり、公演用)


3. 外来楽舞(器楽)
 五世紀から九世紀頃に我が国にもたらされたアジア諸国の音楽舞踊を日本風に改作したもの、およびそれらを模して日本で作られた楽舞。

<演奏形態による分類>

  管絃曲
   楽器のみによる合奏で、楽曲を主とする。唐楽を用いる。
   @ 雅楽各調曲
      三管(笙、篳篥、龍笛)
      両絃(琵琶、筝)
      三鼓(鞨鼓、太鼓、鉦鼓)
  
舞楽曲
   舞を伴うもので、舞を主とする。唐楽と高麗楽の両方を用いる。
   @ 左方舞曲
      (雅楽各調三管三鼓の奏楽、左方舞の音楽、公演用)
   A 右方舞曲
      (高麗楽三調の曲、狛笛、篳篥、三ノ鼓、太鼓、鉦鼓の合奏曲、
       陪臚破陣楽、右方の抜頭、還城楽には当該左方の舞曲を用う、
       公演用)

 <楽曲が伝来した地域による分類>
  唐 楽
     主として中国大陸から我が国に伝来した音楽
  
高麗楽
     主として朝鮮半島から我が国に伝来した音楽