唐 楽

 唐楽とは、中国(唐楽)、インド(天竺楽)、ベトナム(林邑楽)をはじめアジア諸国の音楽が、遣唐使や来日した僧侶によって我が国に伝えられた音楽の総称である。古くは、羅楽(耽羅国、現在の済州島)も含まれる。

唐楽に使用する楽器は、三管(笙・篳篥・龍笛)、三鼓(鉦鼓・鞨鼓・太鼓)で、 管絃の場合には、これに両絃(筝・琵琶)が加わる。

唐楽では篳篥が主旋律を奏し、龍笛は篳篥とほぼ同じ旋律を奏して、笙がそれに和声をつける構成となっている。
唐楽は旋律が中心で和声的なのが特徴で、管絃と舞楽の両方に用いられている。舞楽では装束には朱色、金具には金色が使用され、三巴が象徴となっています。

古くは「枝調子」と呼ばれるものも含めると十二の調子があったが、現在ではそれぞれの「母調子」にまとめられ次の六つの調子に分類される。

唐楽六調子(母調子) 枝調子
 壱越調
 (いちこつちょう)
 沙陀調
 (さだちょう)
 壱越性調
 (いちこつせいちょう)
 平 調
 (ひょうじょう)
 性 調
 (せいちょう)
 道 調
 (どうちょう)
 双 調
 (そうじょう)
 黄鐘調
 (おうしきちょう)
 水 調
 (すいちょう)
 盤渉調
 (ばんしきちょう)
 太食調
 (たいしきちょう)
 乞食調
 (こつしきちょう)


雅楽における五行配当表